151E ヘッド組み付け準備(2)
おはようございます。
まだまだ早朝は冷えますよね~
151Eヘッドは前回の更新からは眺めて考えている時間の方が多いです。
ここからは、オリジナルの151Eには無い、私なりの工夫や加工を色々と行うので、どうしても考えるだけの時間が増えます。
取り敢えず、簡単に仮組み出来るウォーターパイプやエキマニ・フランジ等を取り付け、タコ足の取り付け位置調整準備をします。
エキマニのタコ足取り付け口も出来たので、ここにタコ足をはめ込み、スプリングで留めます。
このポートとの段差を削り落とせばEXマニ側は出来上がりです。
インマニ側も同じく、マニとポートの段差はほとんど在りませんが、手で触れても解らない程度まで磨きます。
さっさと削ればいいんですが、何故か眺めています。
この眺めている時間が、一番のストレス解消、至福の時間かもしれません(笑)
次に、カムスプロケットを組み付けます。
スプロケ側14穴、カム側15穴で、カムにスプロケを嵌め、良い位置でノックピンを挿すだけで位置決めが出来る優れ物です。
流石、純レーシングエンジンと思える所ですかね。
多分、バルタイには苦労しないでしょうね~
次は、インマニの角度を検討します。
画像は、オリジナルのストレート・ポートより、5度ほど角度を付けて在ります。
赤のアンダーラインに対して、黄色のラインがオリジナルの35度・・・緑のラインが30度です。
このMSRフラットバルブ・キャブは30度の角度で実際にレースで使っている人が居るそうですが、フロートに角度が付き過ぎる事によるガソリン量不足を考えると、やはり25度位に押さえたい所です。
しかし、ストレートポートによるガスの流入抵抗や見た目の迫力を考えると、この30度が理想的なので、迷う所です。
一度溶接してしまうと、そう簡単に作り替える事も出来ませんからね~
上の画像は今回、特に拘っている箇所で、ゴム製チェーンガイド式とツイン、アイドラ・ギア式テンショナーの比較検証です。
まずは、2TGより約30mm狭いスペースに2個のアイドラギアが入るかどうかですが、画像でも解る様に何とかなりそうです。
さて、工夫や加工と言っても、インマニやタコ足は必然です。
しかし、アイドラ・テンショナーは、必ずしも必要な物でも在りません。
無理に取り付けなくてもエンジンは始動するし、極端な抵抗削減と言う事も無い様にも思えます。
ただ、ガイド式の場合は、カムチェーンを張ると言う事は、ゴムの上にカムチェーンを押し付けている様な物なので、結構な摩擦抵抗が考えられます。
その点、アイドラ・テンショナーの場合はベアリング抵抗だけなので摩擦抵抗は無いに等しいです。
例えば、高回転型のバイク・エンジンでガイド・スリッパ式によるテンショナー・システムは在り得ません。
ホンダ・カブのエンジンですら、ローラー・テンショナーが付いています。
高回転を狙うなら、是非やっておきたいチューンナップです。
前置きが長くなりましたが、何とかなりそうなので本格的に製作準備に掛かりました。
アイドラギアの奥に白い物が見えるのが型紙です。
スペース的に非常に厳しいので、オリジナルのテンショナー取り付けベースは削り落とします。
テンショナーギアの位置は、カムギアと1次側切り替えギアの中央付近に来る様にセットしたいので、少し低い位置になります。
そして、ここが苦労したポイントです。
カムチェーンは、1リンクで切らなければなりませんが、1リンク約18mm在ります。
18mm変わればテンショナーの位置が大幅に変わります。
チェーンの張り分を考えると両方のギアがヘッド面に当たる位でセットしないとチェーンは張れないからです。
昨日、遅くまで掛かって1回目の試作図面が出来上がりました。
僅か数mmのカムチェーン調整幅で張りを合わせるので、2~3回は作り直しが必要だと思います。
早々にレーザーカット屋さんにFAXしておきましたので、また上がって来たら紹介します。
連絡先は、Uncle.Ryo@live.jp
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