L20B セミオーバーホール(3)
おはようございます。
L20Bのヘッドの組み付けが終わり、ブロックへの仮組みが終わりました。
取り敢えず、この状態で販売します。
興味の在る方は「ヤフーオークション」・・・こちらで出品しています。
点検、清掃だけの仮組みで、販売するつもりでしたが、部品点数が多過ぎるのでシリンダーヘッドだけ組みました。
まず、私が手に持っているのがバルブスプリングシートとバルブシールです。
アルミヘッドに直にバルブスプリングが付くとアルミ地肌が傷むので、間に入るパーツです。
そして、エンジンパーツは基本的に、どれも念入りに洗浄しますが、特に気を付けなければならないパーツの一つです。
例えば、程度は在りますが組み付け時に、ピストンに埃が付いても多少ならオイルが洗い落としてくれます。
しかし、スプリングシートの下にゴミが入るとスプリングで押されて洗い流される事は無いので、シートは密着しません。
すると、バルブスプリングが安定せず、走行中に折れる事が在ります。
強化スプリングの話ですが、20数年前に経験済みです(笑)
その時は僅か、0.5㎜足らずの鉄粉が付着していただけした。
次は、強化スプリングとクロモリリテーナを組んで行きます。
カムホルダーを組み付ける前に、0.3㎜X3枚のシムを入れます。
これは、シリンダーヘッドを面研磨して、カムチェーンが長くなった分を補正する為のパーツです。
チェーンの弛みは、バルタイのズレに繋がりますからね。
下の画像…オイルポンプは左がL20用のアルミ製。
L型6気筒を見慣れた人は「鉄製ポンプなんてあったの?」と言う人も居られる思います。
右が、このエンジンに付いていた鉄製のオイルポンプです。
L18からはアルミ製で、鉄製ポンプは低グレードのL13からL16までだったと記憶しているのですが、私も久し振りに鉄製ポンプを見ました。
次はタコ足、USA製のヘッダースです。
同じ形に見えますが、38パイと41パイの違いが在ります。
やはり、アメリカでも排気量で変えているのでしょうね~
最後は、ニスモ・ビジェタイプのソレックスです。
ソレックス44には、モノジェタイプとビジェタイプが在ります。
外観上の違いは、ビジェタイプは左右、どちらからでも燃料が入れられる口が在るのが特徴です。
機関的な違いは、パイロットジェットへの燃料供給システムです。
モノジェタイプは、パイロットジェットに流れる燃料が一度メインジェットを通過するが、ビジェタイプは、パイロットとメインがそれぞれ独立して燃料を吸うシステムです。
理屈上は、独立して燃料を吸うので、セッテイングは行い易い筈ですがセッテイングが合わない場合の苦労は、ほとんど同じです。
また、一応レース用となっいますが、性能の違いを感じるのも難しい様に思います。
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